【ネタバレあり】シン・エヴァンゲリオン劇場版:|| 感想
はじめに
シン・エヴァンゲリオン劇場版を観ました。いやー終わりましたね。
見事なまでに終わりました。
思い返せば僕がオタク趣味に入り込む最初のきっかけであり、そこから約25年ほどずっと人生の一部分として存在し続けた、たいへん大きな作品の完結を見届けられ、何とも言えないような満足感があります。
感想とか書き留めておきたいので書いておきます。
内容にはネタバレを含みますので、まだ観てない方は観てから読まれることをお勧めします。
感想 / よかったと感じたところ
ほんとうに、みんな大人になった。シンジも大人になった。声変わりまでして(!)大人になった。
ゲンドウもついに息子の手によって救済されたし、大人になった。
ゲンドウが救われたのを見届けられたのが自分の中ではかなり大きかった。
よかったねゲンドウ。
と、そんな受け止め方をした自分もきっと大人になっていたということなのだろう。
第3村の、トウジやケンスケ、ヒカリをはじめとした人々の営みも、良いものに感じられた。
と同時に、リツコさんや冬月副司令のような、つがいになり子を残す"以外の"生き方を示してくれていたのも良かった。
今の時代的にも良かったのではないだろうか。わからんけど。
しかしまぁ冬月先生、あなたはほんとうに……。
ミサトさんの最後の「お母さんこんなことくらいしかあなたいできなかった(うろ覚え)」ってセリフ、TV版23話の「シンジ君。今の私にできるのはこのくらいしかないわ」みたいなセリフからの繋がりだろうか。
あと僕は「Beautiful World」が大好きなので、スタッフロールでこの曲に繋がったときは変な声出そうになった。良かったです。
気になったところ
TV版・旧劇場版の舞台と演出・カットを引用し、旧版を含めた救いとして描こうとした?点の見せ方について
過剰なサービス感というか、「エヴァファンのオタク、こういうの好きでしょ?」感がうっすら透けて見えてしまったような気がする。わからんけど。自分の見方だけの問題かもしれない。
あとはちょっと、すべてをきれいに解決させすぎ感もあったかもしれない。シンジとアスカの関係とか。そんなすっきり終わる!?みたいな。
まぁこのへんはもっかい観たらちょっと見方が変わるかもしれない。
マイナス宇宙、ゴルゴダオブジェクト、イマジナリー空間あたりは救いのための舞台装置としてはまぁ納得できた。
それはそれとして、真面目にやっているのかわからんが、ギャグに思えてしまう演出(シンクロ率∞、量子ワープなど)もあった。
まぁいいんだけど。
あとは、あちこちで言われてるけどアクション・バトルシーンの魅力が低いのもまあわかる。アスカがレーション食わせてたシーンがピークでしたね。
総じて、あまりにもきれいにまとめて終わってしまったので、こんなもんじゃねえだろという感想を持つ人の気持もまぁわからんでもない。これはもうどうしようもない。すべてを終わらせるために作られた映画であり、終わり方に納得できない人もどうしても出てくるだろう。25年の年月の積み重ねは、視聴者にも大きな変化をもたらしたり、もたらさなかったりした。
あんまわかってないところ
渚司令と加持さんのシーンは理解不足……。
カヲルは新劇場版でもアダムの心をサルベージしたものだったっけ、
ループしたり司令になってたりがどういう仕組みでどういう時間軸で行われてるものなのか、追いつけてない。
誰か教えて下さい。